原型:Aキュウコン♀️ 身長:159cm 年齢:19歳 一人称:私 二人称:貴方 愛称:レイ
サブリナに伝わる童話『氷の姫と鋼騎士』の主人公。架空の人物。普段はおとなしく慎ましやかに振る舞うが、心を開いた相手にはおてんばな一面もみせる。好きなことは本を読むことと、まだ知らない外の世界に思いを馳せること。
昔、鋼の王国と氷の王国というふたつの王国が争っていた。争いは鋼の王国の勝利に終わり、敗けた氷の王国の姫であったレイネージュは、鋼の王国に囚われてしまう。まだ幼かった彼女は、物心ついたときから住んでいた小さな小屋から出させてもらえたことがなく、ずっと読書などをしてひとり過ごしていた。
時は経ち、彼女は19歳になった。それと同時に、彼女の監視役が交代した。世話係も務めるという騎士、デルスデートと日々を過ごすうちに、彼女は次第に彼に対して心を開き始める。
そんなある日、彼女は彼に長い間ずっと抱いてきた願いを打ち明ける。それは、いつか本で読んだ「オーロラ」を見てみたいというものだった。彼女に同情していた騎士は悩んだ末、彼女を外の世界へ連れ出すことにした。
初めての外の世界に目を輝かせるレイネージュ。対してデルスデートのほうも、過去の戦いで右足を失ってからあまり触れてこなかった外の世界にある種の感動を覚える。そうしてひっそりと旅してたどり着いた先で見たのは、一面に輝くオーロラと、それよりもずっと美しいと感じる互いの横顔だった。
その後も旅を続けるうちに、ふたりは自分が相手に想いをよせていることに気づく。だが、どうせ自分の片想いだろう、とお互いに想いを伝えることができないまま逃亡した姫と国を裏切った騎士を探していた追手に殺されてしまった。
ふたりが亡くなった場所には、二輪の赤いバラが今でも咲いているという。